PubMed-jpn:31808208 JSONTXT

背景: 鶏やハトに横たわる一般的な外部寄生虫であるヨーロッパ家禽赤ダニ(PRM)Dermanyssus gallinaeは、他の鳥、人間、家畜にも感染することができ、軽度の不快感から重度の皮膚炎に至る臨床症状を引き起こす。 PRMに対する過敏症またはハウスダストまたは貯蔵ダニとの交差感作についてはほとんど知られていない。 仮説/目的: PRM免疫グロブリンE(IgE)を介したアレルギーの可能性およびハウスダストおよび貯蔵ダニとの交差感作の可能性に関する知識は、臨床的アプローチを促進する可能性がある。本研究の目的は、犬PRMに対するI型過敏症証拠およびハウスダストおよび貯蔵ダニとの交差感作の発生の可能性を明らかにすることであった。 被験動物: 伝統的な鳥小屋のPRM感染鶏と慢性接触した16頭の犬および鳥と接触していない10頭の対照犬。 材料と方法: 被験犬にハウスダストマイト、貯蔵ダニおよびD. gallinaeの皮内検査(IDT)および血清特異的IgE(sIgE)の測定を実施した。 結果: D. gallinae抽出物 0.1 mg / mLで最も高い膨疹スコアが得られた。 PRMに対する陽性IDT反応は、対照犬群10頭中4頭、鶏暴露群の16頭中10頭で検出された。 PRMへのSIgEは、コントロール群1頭および鶏暴露群7頭の犬に検出された。PRMとハウスダストマイトおよび貯蔵ダニ間における IDTまたはsIgEスコアに有意な相関関係は検出されなかった。 結論と臨床的重要性: PRM感染鶏との接触は、ハウスダストマイトおよび貯蔵ダニに対する感作とは独立して、アレルギーを伴わない感作を引き起こす可能性がある。.