PubMed-jpn:31038263 JSONTXT

背景: マウスおよび人の皮膚へのヒスタミンおよびcompound 48/80などの掻痒剤の皮内注射(i.d.)に関連する引っ掻き行動は、掻痒の研究および薬物開発を進めるために一般的に使用されるモデルである。 このモデルの予測的妥当性は、犬ではあまり文書化されていない。 目的: 本研究の目的は、それぞれ異なる作用機序を有する掻痒物質の用量依存的効果を健常犬において評価することである。 被験動物: 健常実験用ビーグル犬10頭。 材料および方法: 全ての犬にヤギ抗イヌIgE (4 and 25 μg/部位)、ヒスタミンおよびcompound 48/80 (50, 100, 200, 400 μg/部位)の皮内注射を実施し、注射後30分間(mpi)ビデオ記録した。 2つの緩衝食塩水注射を対照として用いた。 2人の盲検化された研究者がすべてのビデオ録画の掻痒行動をレビューした。 全体的な膨疹スコアを、盲検化された研究者が注射後30分後に評価した。 結果: すべての犬は、掻痒物質の注射部位に膨疹と紅斑を示した。 各物質の注射30分後の全体的膨疹スコアは、対照と比較して全濃度で有意に増加した(P≦0.05)。 盲検評価により、全ての掻痒物質が注射部位に軽度の急性掻痒行動を誘発したことが明らかになった。注射部位の疼痛はどの犬にも見られなかった。 対照と比較して、掻痒物質の注射は、いずれの物質についても掻痒時間または掻痒行動の発生に有意な影響を及ぼさなかった。 結論と臨床的重要性: これらの予備結果は、本試験における掻痒物質の皮内注射が、健常犬において皮膚の膨疹および発赤反応を誘発する可能性があることを示唆している。 しかし、掻痒の誘発には、たとえ濃度が異なる掻痒剤を用いても矛盾が生じた。.

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