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PubMed-jpn:32940395 JSONTXT

背景: アレルゲン免疫療法(AIT)は、アトピー性疾患の推移を変えると考えられている唯一の介入である。犬はAITで治療している人と比較して重篤な有害事象(AE)が少ないように見えるため、長期用量漸増誘導期は必要ない可能性がある。 目的: 本研究の目的は、従来の(c-SCIT)レジメと比較した、急速段階的な皮下免疫療法(f-SCIT)プロトコルによって引き起こされるAEの発生率と特性を報告することであった。 被験動物: f-SCIT(センター1、50頭)またはc-SCIT(センター2、50頭)のいずれかで治療された100頭の犬。 材料と方法: 本研究はAIT誘発中のAEを遡及的に評価する症例対照研究であった。各SCIT群のAE発生率および種類を決定した。また、自己制限やAE関連のプロトコル変更の必要性などの要因も評価した。 結果: 犬100頭のうち12頭(12%)が導入期にSCITに起因したAEを発症し、そのうち1頭が局所反応を示し、11頭が全身反応を示した(グレードIが9頭、グレードIIが2頭、グレードIIIまたはIVのいずれもなし)。 f-SCIT治療犬(50頭のうち11頭; 22%)は、c-SCIT治療犬(50頭のうち1頭; 2%)と比較して、有意に高いAE率を示した。 f-SCIT群のほとんどのAE(11頭のうち10頭; 91%)は軽度で自己制限的であった。 結論と臨床的重要性: f-SCITの導入期はc-SCITよりも単純で、維持期に早く到達する。 c-SCITレジメよりもAEの発生率が高いにもかかわらず、f-SCIT関連のAEの大部分は軽度で自己制限的であった。本研究のf-SCITプロトコルが、より早期の有効性につながるかどうかを判断する必要がある。.

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