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PubMed-jpn:31066463 JSONTXT

低収入家庭における子育てと幼児の自己調整力:睡眠が関与するものとは何か? 幼児期は、自己調整力、つまりメンタルヘルスの基礎であり、ある程度までは子育てによって形成される、一連の適応スキルの発達が影響を受けやすい時期である。健康的な睡眠は自己調整力には不可欠のものとして知られているが、子どもの睡眠が子どもと親の相互作用の過程をどの程度まで改めるかについては、いまもなお研究課題のままである。本研究は、観察によって得られた子育てと幼児の自己調整力の関連性について幼児の睡眠を仲介として検討することである。低所得家庭 (N=171) で生活している幼児と母親が自由遊びと自己調整のチャレンジタスクに取り組む間中ビデオ録画した。ビデオデータは母親の行動と感情(自由遊び)と幼児の自己調整力(チャレンジタスク)としてコード化された。子どもの夜間の睡眠時間は母親からの質問紙を通して報告された。その結果、睡眠と母親の否定的感情の間、そして睡眠と母親の否定的コントロールの間には著しい相互関連性が認められた。否定的育児を経験していない子どもは、夜間の睡眠時間に関わらず、よい自己調整力を持っていた。否定的育児を経験した子どもでは、自己調整力はより長い夜間睡眠をとっている子どもにおいては保たれていたが、より短い睡眠時間しかとっていない子どもにおいては著しく低かった。このようにより短い睡眠時間しかとっていないと報告された子どもにおいては、より長い睡眠をとっている幼児より、否定的育児とより低い自己調整力の間により確かな関連性が示された。.

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