背景: 動物園で飼われている捕獲種を含む観賞用鳥類の外部寄生虫症は、健康上の重大な問題である。最大13種のシラミが世界中の孔雀に影響を及ぼしていると報告されており、重寄生が貧血を引き起こす可能性がある。このため、イソキサゾリン系外部寄生虫駆除薬の使用を含む、有力な治療代替法が求められている。同系薬剤は、健康や生産に悪影響を及ぼすことなく、家禽類で首尾よく使用されている。 目的: 本研究の目的は、孔雀シラミ(Goniodes pavonis)に対するアフォキソラネルの効果を評価することである。 被験動物: G. pavonisに自然寄生した孔雀(Pavo cristatus)23羽。 方法および材料: 孔雀を2つのグループに分け、一方は2.5mg / kgのアフォキソラネルを経口投与し、もう一方の群は無治療であった。シラミを顕微鏡で同定するため、アセテートテープ法を用いてサンプルを収集した。同時に、介入前後の血液サンプルを採取してヘマトクリット値を評価した。 結果: アフォキソラネルによる治療は、陽性鳥の数が減少しなかった対照群と比較して、シラミ陽性孔雀数を有意に減少させた(P = 0.02)。ヘモクリット値は、治療後35日で46.4%〜54.7%のベースラインからアフォキソラネル治療群で改善したが、未処理群では減少した(44.6%-40.7%)。アフォキソラネルによる治療に起因した有害事象は観察されなかった。 結論と臨床的重要性アフォキソラネルの経口投与は、孔雀のG. pavonis感染症への効果的な治療である。.
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