PubMed-jpn:33185315
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{"target":"https://pubannotation.org/docs/sourcedb/PubMed-jpn/sourceid/33185315","sourcedb":"PubMed-jpn","sourceid":"33185315","source_url":"https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/33185315","text":"背景: Lodderomyces elongisporusは、免疫不全のヒトおよびヤマアラシによって刺された犬感染症の原因として報告されている、世界中に分布している酵母である。 目的: 本症例報告の目的は、北米ヤマアラシ(Erethizon dorsatum)のL. elongisporusによって引き起こされる皮膚炎の臨床症状、診断、および治療について説明することであった。 供試動物: 米国ニューヨーク州の野生の成雄の北米ヤマアラシ1頭。 材料と方法: ヤマアラシは、尾側背部の脱毛症及び鱗状皮膚炎のために来院した。診断検査には、細胞学的評価、トリコグラム、細菌および真菌培養、および皮膚生検による組織病理学的検査が含まれた。 結果: 皮膚標本による組織病理学的所見は、表在性真皮線維症、軽度の表皮過形成、および中等度から顕著な角層内および毛包内酵母を伴う軽度の好酸球性血管周囲から間質性皮膚炎を示した。マトリックス支援レーザー脱離/イオン化を伴う真菌培養により、L. elongisporusが皮膚炎の原因であることが確認された。ヤマアラシは、臨床的解決を伴う経口イトラコナゾールによる6週間コースで治療された。 臨床的関連性: 鱗屑や脱毛症などの皮膚炎兆候を示す北米ヤマアラシの鑑別診断にL.elongisporus感染症を含める必要がある。本症例報告は、皮膚炎を伴うヤマアラシの診断及び治療に関連し、そしてヤマアラシによって刺された動物またはヒトに関連している可能性がある。.","tracks":[]}