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PubMed-jpn:30663154 JSONTXT

背景: 消化管マイクロバイオーム調整は、犬アトピー性皮膚炎(cAD)の臨床徴候を軽減させる有効な治療法であることが報告されている。 Enterococcus faecalis FK-23死滅株は、マウスおよび人のアレルギー反応を軽減することが証明されている。 仮説/目的: 本研究の目的は、多施設二重盲検プラセボ対照試験を実施し、経口投与による熱殺菌E. faecalis FK-23製剤(FK-23p)のcAD管理に対する安全性および有効性を評価することであった。 被験動物: 15病院施設の獣医師10名が季節性のないcADの臨床徴候を有する飼育犬39頭を入症させた。 材料と方法: 被験犬は、100 mg / kg /日以上の投与量のFK-23p群またはプラセボ群のいずれかに無作為化された。飼い主が掻痒視覚アナログスケール(pVAS)を、臨床医が犬アトピー性皮膚炎の程度および重症度指数第4版(CADESI-4)ならびに毎日の投薬スコア(DMS)を0、28、56および84日目に評価した。研究終了後、飼い主および臨床医は総体的な治療反応(RTT)についてインタビューを受けた。 結果: CADESI-4は、84日目までにプラセボ群と比較し、FK-23p群において有意な減少を認めた(P = 0.035; Wilcoxon-Mann-WhitneyのU検定)。群間におけるpVASおよびDMSの有意な差は認められなかった。飼い主および臨床医は、プラセボ群よりもFK-23p群の方において有意に良好なRTTを報告した(それぞれP = 0.043および0.002; Wilcoxon-Mann-WhitneyのU検定)。 FK-23pに関連した有害事象は認めなかった。 結論と臨床的重要性: FK-23pの経口投与は、補助療法として使用した場合、アトピー犬の臨床徴候を軽減する上で、少ないながらも測定可能な利益をもたらした。.

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