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PubMed-jpn:31328349 JSONTXT

背景: 馬の創傷治癒における上皮再形成過程における記述は不完全である。胚形成中に上皮細胞が遊走するため、それらは上皮間葉転換(EMT)を受ける。この表現型の移行は、人およびげっ歯類の創傷治癒中に起こるが、馬では調べられていない。 仮説/目的: 本研究の目的は、馬の実験的切除肢および第二の目的として体幹創傷治癒過程におけるケラチノサイト分化およびEMTを調査することである。 被験動物: 6頭の成体研究用馬。 材料および方法: 免疫組織化学的解析を使用して、正常な四肢および体幹、そして四肢および体幹の創傷から生検し、皮膚における分化マーカーであるサイトケラチン(CK)10、CK14、ロリクリンおよびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPAR -α)、ならびにEMTマーカーであるE-カドヘリンおよびN-カドヘリンの発現を検出した。 結果: ロリクリンおよびCK10は、正常皮膚および創傷部周囲の皮膚において発現したが、体幹部および四肢創傷部の遊走上皮では発現しなかった。しかしながら、それらは、体幹創傷部における遊走上皮先端にのみ再出現した。 CK14およびPPAR-αは、遊走上皮全体に均一に分布していた。 N-カドヘリンは、正常な創傷のない皮膚では発現しなかったが、創傷縁に隣接した創傷周囲の皮膚において検出された。 E-カドヘリン発現は創傷縁で減少した。 結論と臨床的重要性: N-カドヘリンの存在は、カドヘリンの切り替えが創傷治癒中に起こったことを示唆しており、これはEMTが馬において起こることの指標となる可能性がある。著者の知る限りでは、これまで馬に記載されたことがなく、臨床的意義を評価するためのさらなる調査が必要である。体幹創傷部における移動上皮の先端は、四肢創傷部と比較して分化しているように見えた。これは、体幹創傷部の優れた治癒能力に対する説明の一部となる可能性がある。.

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