PubMed-jpn:31090152 JSONTXT

背景: 犬のpyoderma gangrenosum(PG)の報告は獣医学文献では一般的ではない。いまだ皮膚病変と内臓病変を伴う犬を記述した症例はより珍しい。 目的: 本研究の目的は、皮膚および内臓病変を伴う犬のPG症例を記述することである。 被験動物: 1頭の飼育犬。 材料および方法: 全血球計算、血清化学、C反応性タンパク質およびSNAP cPL検査、ならびに腹部超音波検査および脾臓の穿刺吸引を実施した。 結果: 犬を経口プレドニゾロンおよびシクロスポリンで治療した。 治療開始から3ヵ月後、超音波検査は脾臓の正常化と皮膚病変の消散を明らかにした。 結論と臨床的重要性: PGに一致した皮膚病変を有する犬に対し、内臓病変の関与について慎重にスクリーニングすべきである。 シクロスポリンは、犬PGの即時および長期管理に有用な治療法となる可能性がある。.