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TIAB (Title and Abstract)
ホスホリパーゼD2に依存的なPPARγの活性化阻害にはサイクリックホスファチジン酸が関与する
要 約
 サイクリックホスファチジン酸はリゾホスファチジン酸の環状アナログ体であり,ヒトから粘菌まで広く存在するリゾリン脂質のひとつである.しかし,その生合成経路および生理的な機能に関しては不明の部分が多かった.今回,筆者らは,ホスホリパーゼD2の活性化に依存して細胞内でサイクリックホスファチジン酸が産生され,核内受容体のひとつであるPPARγに対し強いアンタゴニスト活性を示すことを明らかにした.産生されたサイクリックホスファチジン酸は3T3-L1細胞やマクロファージにおける脂肪の蓄積を阻害するとともに,ラット頸動脈内皮モデルにおいて新生内膜の形成を抑制した.この研究は,PPARγが内在性のアゴニストだけでなく,アンタゴニストによっても制御されることをはじめて示したものである.リゾリン脂質は,近年,第2世代の生理活性脂質であると考えられるようになり,脂質メディエーターとして生体内で重要な生理作用を担うことが明らかになってきており,セカンドメッセンジャーとしてのサイクリックホスファチジン酸の生体内での役割はきわめて興味深い.

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