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2.CdvAの細胞内局在とその過剰発現による細胞分裂への影響
2.CdvAの細胞内局在とその過剰発現による細胞分裂への影響
 ESCRT-IIIとCdvAとの相互作用が細胞においてはたして重要なのかどうかを調べた.以前,筆者らは,Vps4の酵素活性失活変異体の過剰発現により細胞分裂に異常をきたすというデータを示している.そこで,ESCRT-IIIのウイングドヘリックス様ドメインの過剰発現の影響を調べた結果,核様体を含まないゴースト細胞が多数みられるなどの細胞分裂の異常が確認された.
 つぎに,細胞周期を同調させた細胞でCdvAの細胞内局在を調べた結果,分離した2つの核様体の中心に局在していることがわかった.そして興味深いことに,それらは穴の開いた環状の構造をとっていることが示された.しかしながら,いくつかの細胞ではCdvAの局在は必ずしも細胞の中心ではなく,分裂前の核様体をとりかこむように存在していた.これらは,以前の報告にみられるESCRT-IIIやVps4の局在とは異なるものであった.
 さらに,細胞周期を同調させた細胞においてCdvAおよびESCRT-IIIのmRNAおよびタンパク質の定量を行った.以前の報告にあるように,ESCRT-IIIのmRNA量はG1期にあわせるよう180分前後で極大をむかえた.一方,CdvAについては細胞周期に依存した転写を示すものの,その極大はESCRT-IIIよりも少しまえの150分にみられた.また,ESCRT-IIIのタンパク質量は細胞が分裂する際に極大を示した.それに対し,CdvAの蛋白質量の変化は細胞周期にはあまり強く依存ぜずESCRT-IIIとは異なるパターンを示した.これらの結果より,CdvAはESCRT-IIIにさきんじてなんらかの構造をとり,そののち,ESCRT-IIIを誘導しているのではないかというモデルが示唆された.

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