> top > docs > FirstAuthor:2053 > div:0

FirstAuthor:2053 (0) JSONTXT >

TIAB (Title and Abstract)
受容体SLAMと結合した麻疹ウイルスHタンパク質の構造
要 約
 麻疹はいまなお世界中で多くの感染者と死者をだしている感染力の非常に強い急性のウイルス感染症である.その病原体である麻疹ウイルスは呼吸器から体内へと侵入し,免疫系細胞に特異的に発現するSLAM(CD150)を受容体として細胞に感染する.筆者らは,ウイルス側で受容体との結合能を担う麻疹ウイルスHタンパク質と細胞側で受容体として機能するSLAMとの複合体のX線結晶構造を解明した.その結果,Hタンパク質とSLAMとの結合は近縁のほかのパラミクソウイルスの受容体の結合様式とは大きく異なっていることがわかった.また,その結合様式からなぜ麻疹ワクチンが長年にわたり有効性を保ちつづけているのかを説明することができた.さらに,Hタンパク質とSLAMとの複合体として2種類の4量体構造が観察され,両者のあいだでの構造変化が,麻疹ウイルスの細胞への侵入において重要な膜融合の引き金となっていることが強く示唆された.

projects that include this document

Unselected / annnotation Selected / annnotation