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1.染色体パッセンジャー複合体は染色体の2方向性の結合に必須の役割をはたす
1.染色体パッセンジャー複合体は染色体の2方向性の結合に必須の役割をはたす
 細胞が染色体の2方向性を確立するためには,分裂期の初期において頻繁に生じる,染色体とスピンドル微小管との間違った結合を修正する必要がある(図1).間違った結合には,1本の染色分体が両側からのスピンドル微小管にとらえられる結合や,姉妹染色分体の双方が同一の極から捕えられる1方向性の結合などがあげられる.染色体パッセンジャー複合体(chromosomal passenger complex:CPC)はAurora B,INCENP,Survivin,Borealinの4者からなる進化的に保存されたタンパク質複合体で,動原体とスピンドル微小管との結合を不安定化する活性をもつ1).分裂期に姉妹動原体(スピンドル微小管の結合部位)のあいだに位置するセントロメア領域に局在するため,間違った結合を特異的に不安定化することができる.染色体の2方向性が確立するとセントロメアと動原体の距離が離れるため,動原体とスピンドル微小管との結合が安定化されるものと考えられている2).このように,染色体の2方向性を確立するためには染色体パッセンジャー複合体がセントロメアへと局在することが重要である.しかし,このセントロメア局在を制御する分子機構はよく理解されていなかった.

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